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【Cozeの使い方】非エンジニアでもAIチャットボットを作成できる方法(WEBページ実装編)

チャットボットを作る前に

こんにちは。株式会社Elcamyのデータサイエンティスト兼AIエンジニアの近江俊樹です。

近年、人工知能(AI)の進歩により、チャットボットの利用が急速に広がっています。

チャットボットは、カスタマーサポート、マーケティング、エンターテイメントなど、さまざまな分野で活用されており、その重要性はますます高まっています。

参考:【2023年】チャットボットの認知率や利用率、数字のあれこれ

まず、チャットボットについて整理しましょう。

  • チャットボットとは、ユーザーとの対話を自動化するソフトウェアアプリケーション
  • テキストや音声でのコミュニケーションを通じて、ユーザーの質問に答えたり、情報提供をする
  • チャットボットを導入することで、企業は24時間体制でのカスタマーサポートを実現し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができる

つまり、企業がチャットボットを導入する理由は「同じような質問を何度も何度も回答して従業員の時間(人件費)を無駄にしたくないから」です。

さらに言えば、「浮いた時間をもっとクリエイティブなことに費やしましょう」ということです。

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そんなチャットボットを ”Coze” を使って構築する具体的な手順を紹介します。


Cozeってなに?

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Cozeは、シンプルかつ強力なチャットボット作成ツールであり、プログラミングの知識がなくても簡単に使えるのが特徴です。

右図は日本語で書かれたプロンプトで様々な指示をしています。

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プロンプトの書き方がわからない場合は以下のテンプレをコピペできるので参考にしてください。

# Character
営業スクリプトメーカーは、効果的な営業スクリプトを自動生成し、営業活動をサポートします。ターゲットや目的に合わせたカスタマイズも可能です。

## Skills
### Skill 1: スクリプト生成
- ユーザーの提供する情報に基づいて、ターゲットに合わせた営業スクリプトを自動生成します。
- 生成されたスクリプトは、挨拶からクロージングまでの全プロセスをカバーします。フォーマット例:

=====
-  挨拶: <挨拶の内容>
-  ニーズの確認: <ニーズ確認の内容>
-  提案: <提案内容>
-  クロージング: <クロージング内容>
=====

### Skill 2: スクリプトのカスタマイズ
- ユーザーの要望に応じて、既存のスクリプトをカスタマイズします。
- カスタマイズの要求に応じた具体的な変更点や改善点を提案します。

### Skill 3: 効果測定のフィードバック
- 生成およびカスタマイズされたスクリプトの効果を測定し、ユーザーにフィードバックを提供します。
- 効果測定の結果に基づいて、スクリプトの改善提案を行います。

## Constraints
- 営業活動に関連する質問のみを受け付けます。
- 提供されたフォーマットに従って回答します。

ワークフロー設定のインターフェースはドラッグアンドドロップ形式で設計されており、複雑なコードを書かなくても、ボットの対話フローや応答パターンを簡単に設定できます。

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また、Cozeはインターネットに接続さえしていれば、どこからでもアクセスしてチャットボットを管理・更新することが可能です。

つまり、プログラミングスキルに関係なく、簡単な質問から複雑な会話まで、AIを活用した様々なチャットボットをどこでも誰でも簡単に作成することができるということです。

さらに、作成したボットをLINEやSlackなど様々なアプリケーションに実装することができます。

以下はCozeを使わずに過去実装したものですが、同じようなことができます。フェルンのスペルミスはご容赦を

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今回は以下のようにWEBページへチャットボットを実装する方法を説明します。

(以下の例では、弊社サービスページに概算見積もりを計算するチャットボットを実装しています)

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なぜCozeは素晴らしいのか?

チャットボットを開発できるツールは他にも様々ありますが、主に以下の点より他ツールより素晴らしいです。(Coze公式ページより抜粋)

  • ノーコードで簡単に高機能AIチャットボットが作れる
  • プラグインで、ボットの機能を容易に拡張できる
  • ボットに独自のデータを簡単に追加できる
  • 長期記憶も可能
  • タスクを自動で実行できる
  • ワークフローを使って、チャットボットなのにレポート書いてもらったりもできる
  • 1つのボットで複数のタスクを実行できる

早速チャットボットを作ってWEBページに実装してみよう

  1. Cozeにアクセスしてボット作成
    Coze(https://coze.com)にアクセスして、アカウント登録。
    完了後、左の "Home" をクリックすると、ボットを自動で作成してくれるAIと会話しながら簡単に作成できます。
    以下は「営業スクリプトを作ってくれるボットを作りたい」と送った後に自動でボットを作ってくれている様子です。
    1. 上手くいかないときは
      その場合は「Personal」からボットの詳細画面に進んで、この記事の上部にあるプロンプトをプロンプトの欄に入力してください。
    2. 「Personal」からボットの詳細画面へ進めないときは
      ボットが作られていないので左上の「+ Create bot」からボットを直接作成してからプロンプトを直接入力してください。
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  2. ボットの詳細を設定
    出力されたボットをクリックすると、設定画面に遷移します。
    「プロンプト」から細かいプロンプトを調整、右上の「公開ボタン」から公開できます。
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  3. Cozeボットを公開
    Publishに進み、一番下にある「Web SDK」にチェックし、右上のPublishで公開します。
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  4. CozeボットをWEBサイトに実装
    「Installation」をクリックし、コピーしたものを実装したいWEBページのHTMLのbodyダグに貼り付けます。「Finish」をクリックしたら完成です。
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  5. サイト内で使用可能に!
    追加したサイトの右下にCozeアイコンが追加され、そのまま使用することができます。

    以下はElcamyが作った「AI論文を探せるボット」です!
    AI系の論文を教えてくれるボットを試す

チャットボットを作り終えた方へ

Cozeを使えば、プログラミングの知識がなくても簡単にチャットボットを作成できることが分かりました。

しかし、チャットボットを運用していく中で、以下のような課題にも取り組む必要があります。

  • ユーザーのフィードバックの収集と反映
    チャットボットの応答精度を高めるために、ユーザーのフィードバックを定期的に収集し、反映させることが重要です。
  • 継続的なメンテナンスとアップデート
    技術の進歩やユーザーのニーズに合わせて、チャットボットを継続的にメンテナンスし、アップデートする必要があります。
  • セキュリティ対策
    ユーザーの個人情報を扱う場合には、適切なセキュリティ対策を講じることが求められます。

以上で、Cozeを使ってチャットボットを作成する手順の解説を終わります。

この記事が、チャットボット開発の一助となれば幸いです。


BOT WiTH

Cozeには、ワークフローやKnowledgeなどまだまだ様々な機能があり、自由自在に高機能なチャットボットを実装することも可能です。

BOT WiTHでは、お客様の要望に合わせて個人情報やプライバシーに配慮した高機能AIチャットボット開発サービスを法人向けにご提供しています。

まずはお気軽にご相談ください。