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👶 【初心者向け】Gensparkでリサーチ業務をしてみた

はじめに

日々の業務にAIを活用してみたい…

「ChatGPT」などのAIが話題になってから、そう思っている方は多いのではないでしょうか。

しかし、

  • 課金が必要
  • 使いこなせるかわからない

などの理由からハードルが高いと感じている方もいらっしゃるかと思います。

今回は、AIを活用してみたい方に向けて、無料でカンタンに使える「Genspark」というAIを活用した検索エンジンを紹介します。

特に、Gensparkは「調査業務・リサーチ業務」に適しているので、下記のような「調査・リサーチ業務を効率化したい」と思っている方にはぴったりのAIです。

💡活用できる調査・リサーチ業務の例
  • ソフトウェア開発
  • マーケティングとビジネス分析
  • 医療・ライフサイエンス
  • 教育・トレーニング
  • ファイナンス・投資
  • 人事

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この記事の対象者

  • 調査・リサーチ業務に追われている人
  • AI初心者
  • 仕事にAIを活用してみたい人
  • 業務にAIを活用するメリット・デメリットを知りたい人

Gensparkとは?

Gensparkは、「AI技術を活用した革新的な検索エンジン」で、ユーザーの検索ニーズに応じてリアルタイムでカスタマイズされた情報を提供します。

おもな特徴として、ユーザーの検索内容にもとづいてAIが自動的に情報を集約し、一つのページにまとめてくれます。これにより、従来の検索エンジンのようにリンクをたどる必要がなく、必要な情報を迅速かつ効率的に取得できます。

開発背景

Gensparkの開発背景には、「従来の検索エンジンがかかえる問題を解決する」という目標があります。

インターネット上には膨大な情報が存在しますが、広告やスパム、偏ったコンテンツがあふれ、ユーザーが必要な情報をみつけるのが困難になっています。このような状況を背景に、Gensparkは新しいAIエージェンシーエンジンとして登場しました。

「情報へのアクセスを根本的に改善すること」をめざし、AIエージェントを活用してリアルタイムでカスタマイズされた情報ページを生成します。

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使用例
No. 使用例 説明
1 専門分野での情報収集 医療や法律などの専門分野で、Gensparkは関連する法律改正や医療ガイドラインを簡潔にまとめて提示します。これにより、専門家やビジネスパーソンが迅速に必要な情報を得ることが可能になります。
2 情報収集とプロジェクト管理 Gensparkは、マーケティングやプロジェクト管理において、迅速かつ効率的な情報収集を可能にします。マーケティングチームは、新しいキャンペーンの計画時に市場調査データや競合分析を一元的に取得し、短時間で情報を整理できます。
3 製品比較の簡素化 Gensparkは、製品比較を簡素化します。例えば、「最新のSSD比較」と入力すると、最新モデルや性能について詳しくまとめた情報を提供し、ユーザーは迅速に必要な情報を得ることができます。
なぜGenSparkを選んだのか?

無料で使用できる

Gensparkは、無料で何度でも使えます。Googleアカウントでのサインインや会員登録などをしなくても、web上でだれでも使用することができます。

無料版ChatGPTでありがちな、「欲しい答えが出るまで何回も質問して文字数の上限に達してしまった…」という悩みも解消してくれます。

信頼できる情報源とソースの提供

Gensparkを知る前は、バックオフィス業務で無料版の「ChatGPT」を使っていたのですが「ハルシネーション(事実に基づかない情報)」もあるため、正確性をもとめられる業務との相性は正直微妙…?と思っていました。

回答が本当にあっているのかどうかの確認作業も必要となり、本末転倒な結果になったことも。

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今回ご紹介する「Genspark」の場合、「複数の信頼できる情報源」から回答してくれること、それに加えて「ソースとなるURL」も教えてくれます。

さらに、「Googleアカウントでサインイン」すると、以下の機能が使用できます。(もちろん無料です。)

  • パーソナライズ機能

検索履歴や好みに基づいて、より関連性の高い結果が得られます。

  • 履歴とブックマーク

検索履歴やブックマークにアクセス可能で、情報を簡単に再確認できます。

  • 回答への質問(AIコパイロット機能)

リアルタイムで質問を投げかけたり、追加情報を求めたりすることが可能です。

  • ファクトチェック

回答に対して、ユーザーが「ファクトチェック」ボタンを押すと、関連する情報源を自動的に調査してくれます。

カンタンな質問で正確に回答してくれる

ChatGPTを使いこなせなかったのは、プロンプト(入力する文章)が不十分であったことも理由の一つです。

非エンジニアでAIに詳しくない場合、欲しい答えを引き出すプロンプトを入力する知識や技術がなく、そこから調べるのもひと苦労。

何回も質問をやり直しているうちに無料版の文字数制限の上限に達してしまい、確認したいことを明日にまわすことも…

しかし、Gensparkの場合は、AI素人が打った文章でも「正確な回答」をしてくれるのでだれでも使いやすいんです。

実際にリサーチ業務に活用してみた

リサーチ業務では正確で迅速な対応がもとめられることが多いです。どの法律に則って行っているのかなど、正確な情報の確認がもとめられる場合もあります。

例えば、2024年11月1日から施行される「フリーランス新法」で、「具体的にどんなこと」をしないといけないのか調査してみましょう。

  1. プロンプト(質問)入力
  2. 回答の確認
  3. ファクトチェック

の順で「リサーチ業務」を行っていきます。

Genspark
  1. プロンプト(質問)入力

まずは、検索窓に質問を入力します。

今回は、「いつまでに何をすればいいの?」という抽象的な質問をしてみました。

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  1. Gensparkの回答

様々な信頼できる情報源から「正確な期限」と「重要なこと」を要約して具体的に回答してくれました。

「60日以内に支払う」や「30日前に予告」など、具体的に押さえておくべきポイントも明示してくれています。

ソースとなるURLも、「厚労省」や「公正取引委員会」などの公式HPや、信頼できる企業の記事

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  1. ファクトチェック

Gensparkの回答のソースとなった厚生労働省の資料も念のため確認しました。

2つだけ実施すべき事項が足りませんでしたが、回答の内容自体はあっていました。

惜しいところですが、これだけ精度の高い回答をしてくれることと、情報源にすぐアクセスして確認できるという点で、「使いやすい」という印象を持ちました。

【補足】

今回は自分でソースを確認しましたが、実はGensparkにはGoogleアカウント等でサインインすると「自動でファクトチェック」をしてくれる機能もあります。

便利な機能なので、また別の記事でご紹介させていただきます。

ChatGPTとの回答の比較

次に同じ質問をした場合の「ChatGPT」との回答を比較してみます。

  1. プロンプト入力

今回は、無料版で使用できる「ChatGPT-4o」を使用しました。

Gensparkと同じく、「いつまでに何をしないといけないですか?」と抽象的な質問してみます。

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  1. ChatGPTの回答

プロンプト(質問内容)がなぜか書き換わってしまいましたが、それは置いておいて回答を確認してみます。

まず気になったのが、「期限が正確でないこと」「回答があいまいでわかりにくいこと」

Gensparkでは「60日以内」や「30日前」など具体的な回答をしてくれましたが、ChatGPTでは「遅延せず」や「一定期間」などあいまいな回答のため、回答に対しての疑問が生まれます。

何回も質問して、文字数の上限に達してしまうのはこのためですね。

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  1. ファクトチェック

ChatGPTでは、ソースとなるURLの提供などはないので自分でGoogleなどの検索エンジンなどを使用してファクトチェックを行います。

Gensparkでは回答の内容自体に間違いはありませんでしたが、ChatGPTには回答では以下のような多くの「誤り」や「不十分な点」がありました。

  • 期限
  • 実施すべき事項が3つ足りない
  • 実施すべき事項の内容が不十分
  • 今回の調査対象(フリーランス新法)には当てはまらないものがある
    • △の部分
    • 「契約に関する記録の保存」は法律上必要ですが、フリーランス新法によって今回新しく定められたものではありません。

比較表
ChatGPT Genspark
回答の正確さ ×
ソースの提供 ×
ファクトチェックのしやすさ ×
追加質問
・無料版は文字数制限有

※サインインした場合使用可能
・無制限(無料)
回答不足 3つ 2つ

「リサーチ業務」においては、ChatGPTはあまり適していない結果となりました。

Gensparkは「リサーチ業務」にはぴったりのAIですね!

しかし、この結果を見て「ChatGPTダメじゃん…」と思って使わなくなってしまうのはもったいないです!

ChatGPTは「画像生成」や「企画のアイデア出し」、「文章作成」などが得意なので、ぜひ活用してみてくださいね。

ChatGPTを活用した内容の記事もあるので気になった方はチェックしてみてください。

感想

ChatGPTに比べると、Gensparkの回答は「正確で信頼できる」と感じました。

回答に100%漏れが無いわけではないですが、回答の内容自体はの精度が高く、自分で手作業で調べるよりもGensparkの回答を頭に入れてからファクトチェックをしたほうが、断然リサーチ業務がはかどります。

ただし、回答が不十分な部分もあるので、しっかりと自分で確認する作業も行うことが大事だと感じました。

自分での確認作業においても、Gensparkは回答の情報源となった「公的機関の公式HP」や、「信頼できる企業の記事」などのURLの提供があることで、やりやすさは段違いだと思います。

「わざわざ自分で正確な情報元を探す」というステップが一つ省けるのはかなりリサーチ業務におけるストレス解消となるのではないでしょうか。

今後もリサーチ業務に活用していきたいと思います。

Gensparkの使い方と注意点

使い方
  • 費用

「会員登録なし」「無料」で使用できます。

  • 使い方

Gensparkにアクセスして、知りたいことを入力するだけ!

疑問形でも、単語でも適切な回答をしてくれます。

  • Googleアカウントでログインすると使用できる機能
    • パーソナライズ機能
    • ファクトチェック
    • 回答への質問(AIコパイロット機能)
    • 履歴とブックマーク

注意点
  • 「重要なこと」はGenspark以外でも確認する

Gensparkは多くの情報源からデータを集約しますが、情報の正確性や信頼性は常に保証されるわけではありません。特に「重要な決定」を下す前には、他の信頼できる情報源と照らし合わせることが推奨されます。

  • 「個人情報・機密情報」を入力しない

最新の情報セキュリティ技術を採用し高い安全性を誇っていますが、Gensparkはユーザーが入力した情報を学習に使用するため、「個人情報」や「機密情報」は入力しないことが推奨されています。

おわりに

Gensparkは従来の検索エンジンとは異なり、AIを活用して、ユーザーの検索内容にもとづいて自動的に情報を集約し、一つのページにまとめてくれます。

サインインすることで検索結果を個人のユーザーに合わせてカスタマイズすることも可能で、無料で無制限で使用できるため、Gensparkは初心者でも使えるおすすめのAIといえるのではないでしょうか。

特に、Gensparkは多くの情報を収集し正確な回答をしてくれるので、リサーチ業務においては最適だと思います。

今回の記事でリサーチ業務と相性が悪かったChatGPTも、テキスト生成や画像生成など、相性のいい業務もあるため、それぞれの業務に適したAIを使用していくことが大切です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

AIに関するご相談などございましたら、ぜひ株式会社Elcamyまでお気軽にお問い合わせください。

ChatGPTとGensparkの機能比較

機能項目 ChatGPT Genspark
提供元 OpenAI Genspark (Genspark LLC)
主な用途 テキスト生成、質疑応答、文章作成、要約、翻訳、コーディングなど多様なタスクに対応 情報の収集、整理、生成
画像生成機能 ×
利用者 個人から企業まで幅広く利用 特にリサーチや特定の情報収集をする方
Googleアカウントでのサインイン 任意
・GoogleまたはOpenAIアカウントでサインイン可能
任意
・Googleアカウントまたはメールアドレスでサインインが可能
無料プランの提供
・基本機能は無料で利用可能
・制限あり(文字数、画像生成数)

・完全無料
有料プラン
・ChatGPT Plus: 月額$20
・追加機能や高速応答
×
・完全無料
APIの提供 ×
対応言語 多言語対応 多言語対応
参考

https://www.genspark.ai/

https://chatgpt.com/?ref=dotcom